例年、インフルエンザの方が新型コロナウイルスより死者数が多かったのは常識ですが、ではなぜ、恐怖の感染症であるインフルで誰も騒がなかったのでしょうか。
その理由は簡単で、具体的な死者数や感染者数を誰も知らなかったから、です。
インフルは、マスコミが死者数をいちいち報告しませんでした。ましてや、感染者数や患者数を新聞で毎日公表しなかったし、“風邪のちょっと強いやつ”程度の認識で、高熱を出しても会社に出社している人も少なくありませんでした。インフルのくせに無理やり取材に来た奴だって、いました(家で寝てろ!)。
数字が出なかったので、誰も騒がなかった。ただそれだけのことなのです。
ところが、コロナは数字をいちいち公表しています。しかも怪しい自称専門家の解説付きで煽るから、みんなビビってあわててしまうわけですね。
数字をいちいち公表せず、マスコミが煽らなければ、日本国民の大半はコロナなど全然恐れなかったはずです。
いわゆる「見える化」の弊害のひとつが、このコロナ禍なのかもしれません。
「大事な人にコロナを移すとまずいから」という言葉はコロナ脳の常套文句なのですが、おそらくこれまでだって、風邪やインフルを知らず知らずのうちに家族や友人に移し、死に追いやっていた例はめちゃくちゃあったと思います。
しかし、インフルの数値は「見える化」されていなかったので、ほとんどの人はそんなことを意識していなかったのです。
そもそも、感染症を移すのは罪でもなんでもないので、やむを得ないわけですが。
コロナもそれと同じ感覚でいいはずなのです。しかし、いまの風潮は完全に「コロナにかかったら犯罪」「コロナを移したら犯罪」になっているから、無駄なマスク、無駄な消毒、そして洗脳を解くことが簡単にできないわけですね。