幻冬舎の某編集者のように自身がインフルエンサーになって、Twitterで宣伝したり、信者ビジネスをやっている事例が話題になっています。
ところが、そんなことを一切やらなくても、面白い企画を作りさえすれば、Twitterでバズらせることは可能です。
それを証明してくれたのは、私が尊敬する某編集がつくった数々の特集記事です。
とにかく編集者は、企画が全てなんだと思いました。
編集者の王道は面白い企画を出すこと。
これに尽きるんですよ。
そのためには常にアンテナを張り、強い好奇心をもっていないといけない。そして、面白いと思ったものを人々に伝えたい、広めたいと思わないといけない。そのために全力で魅力的な企画を作る。このサイクルが上手くいけば、人々の心を動かすことは可能です。
実際、僕が某編集と作った記事はほとんど宣伝をやりませんでした。告知すら満足にしなかったと思います。しかし、Twitterで勝手にバズった。
しかも次から次へと、作った企画が何回もバズった。
一方、守りに入った企画、優等生的な企画は話題になりさえしなかった。同じ媒体で、です。読者はしっかり内容を見ているのです。
芸能人やインフルエンサーに頼るのは小手先のテクニックでしかありません。中身がすべてなんです。
某編集はそうやって成果を出してきました。それがうまくいき、これからどんどん面白い企画が作れる。そう感じていました。
ところが・・・ クライアントの担当者が変わってから、何かがおかしくなった。新しい担当者は若いのに、上司の顔色ばかり窺うような奴です。「奇抜な企画を出して上司に叱責されたくない」という理由で、無難な企画ばかり認めるようになってしまいました。
今の会社に長く勤めて給料をもらっていればいい、そういう人です。
完全に我々の居場所はなくなってしまった。
さて、どうするか・・・
僕は某編集に莫大な恩があります。もうライターの仕事なんて、とっくに止めるつもりでした。でも、某編集の頼み事は断れない。だってそうでしょう。ゼロから物書きのいろはを教えてくれて、大きな媒体で仕事ができるまで育ててくれた、大恩人です。
だから、筆力を落とさないためにも他の媒体で仕事をがんがんやってきました。
でも、某編集の居場所がなくなってしまっては・・・
もっとも、某編集はまだあきらめていません。気合いを入れて、企画を通そうとしてくれています。でもそれがはねのけられてしまったら・・・
そのときは、自分の今後を真剣に考えていこうと思いました。