私は日本全国にある芸能人やら歌手やらスポーツ選手やら画家やらの記念館に行きまくってきましたが、賑わってる施設をほとんど見たことがありません。
大抵の場合、入館者は私1人。いても2~3人。がらっがら。とても経営が成り立っているとは思えません。
さて、上の記事にあるように、美空ひばり記念館が閉館しそうなのだそうです。これは息子の加藤和也がアホだというだけではなく、もっと現実的な問題があります。
単純に、今の若い人は美空ひばりに興味ないからです。美空ひばりの生前を知っているファンがどんどん高齢化が進んでいます。よって、どんなに都心の一等地にあろうと、集客は厳しいのでしょう。
北海道小樽市にあった石原裕次郎の記念館も、人がこなくなって閉鎖になりましたよね。芸能人の記念館なんてそんなもんなのです。ファンの高齢化とともに、足を運ぶ人がどんどん減少していきます。
石原裕次郎、美空ひばりクラスで集客できねーんだから、他は言わずもがな。造った直後は話題性もあり、賑わうかもしれませんが、どんどんお荷物になるのは目に見えてます。自治体の資料館に記念室を造る程度にした方が良いと思います。
漫画家・石ノ森章太郎の記念館である、宮城県石巻市の「石ノ森萬画館」は意外に人がいます。これは、「仮面ライダー」が今なお新作が発表され、続いてるコンテンツだからです。神奈川県川崎市の「藤子・F・不二雄ミュージアム」も人気です。
こうした漫画家の作品は若いファンが生まれやすく、若い人にとっても新鮮味があるのです。
芸能人は死後、こうした新しい話題を提供することが不可能に近い。記念館を運営する難しさが、そこにあるといえます。
それにしても、バブルの頃よくできたご当地の偉人の記念館なんて、受付のスタッフや案内人が全くやる気のない奴ばっかりなことが多い。使えない地方公務員や臨時職員を左遷させるための施設になっちゃってる例もあるよね。
どことは言いませんが。