頭のネジが手巻きで止まっている かがり美少女の中の人ブログ

<注意事項というか義務! 本文を読む前にこの注意書きを5回以上読むこと!!!!!> かがり美少女イラストコンテスト主催者の山内がストレス発散するためのクソブログです。頭のネジが手巻きで止まっている人が書いていますので、最低最悪なクソのような内容ばかりです。したがって「自己責任」で読んでね( ^ω^ )。このブログを読んで不快になったり、便秘になったり、ウンコが下痢便になったりなどのトラブルが生じても、クレームは一切受け付けません。商品を買ってくれると僕にお金が入るから、買ってね!!

『なかよし』は『カードキャプターさくら』に依存せず、新人漫画家を育成して!

 

f:id:kagariugo:20190826102153p:plain

▼かつての200万部の雑誌が、今は・・・

講談社から出版されている『なかよし』は、現在も出版されている少女漫画雑誌ではもっとも長い歴史があります。

1954(昭和29)年12月に刊行開始されて以来、日本漫画史に残る漫画家や名作を多数輩出してきた雑誌といえます。美少女戦士セーラームーン』が連載されていた1990年代初頭には約200万部という驚異的な発行部数を記録しました。

そんな『なかよし』ですが、発行部数の著しい激減に苦しんでいます。少女漫画雑誌の代表格といえば『なかよし』『りぼん』『ちゃお』の3誌ですが、その中で『なかよし』はもっとも発行部数が少なく、なんと7万部台に落ち込んでいます。実売ではもっと少ないでしょう。

私は現在34歳ですが、この世代の少女漫画雑誌といえば『りぼん』と『なかよし』が筆頭でした。ところが、2000年代初頭に篠塚ひろむ氏の『ミルモでポン!』をヒットさせた『ちゃお』が2誌を抜いて以来、独走体制になっています。

さて、現在の『なかよし』は連載陣がパッとしません。メインは2016(平成28)年から連載が始まったCLAMP氏の『カードキャプターさくら クリアカード編』で、2000(平成12)年に連載終了した作品の続編です。特設サイトまで開設され、『なかよし』は全力でこの作品を推しまくっています。

もはや『なかよし』ではなく『月刊さくら』のようだと評している人がいましたが、その通りだと思います。

 

▼『さくら』は小学生に受け入れられているのか?

近年、部数が凋落している雑誌が、かつての人気作品の続編を連載するようになっています。

最近は1990年代~2000年代前半の漫画のリバイバルが目立ちますが、これは雑誌や漫画本を買いまくっていた最後の世代だからかもしれません。「懐かしい!」と感じた比較的金に余裕のある人たちが、手に取ってくれるというわけです。

『さくら』の人気は、私たちの世代には今なお高いらしいです。それを裏付けるように、続編の連載が発表されるとネットニュースでは大きな話題になりましたし、六本木ヒルズ森美術館で展覧会が開催されたときは大盛況だったそうです。

ところが、肝心の『なかよし』の部数は増えていません。というか、減っています。ネット上の大人には評判が良いようですが、彼らはツイッターで「いいね」はするけれども雑誌を買いませんし、本来のターゲット層である小学生からはそっぽを向かれている状態です。致命的といえましょう。

確かにさくらちゃんはかわいいですし、私などはあの笑顔を見たら「はにゃ~ん」となるのですが、小学生に話を聞いたところ「絵柄が古臭い」そうです。『なかよし』に載っている他の漫画の絵柄と比較するとわかりますが、今の子どもはCLAMP氏の絵柄を新鮮に感じないようです。

つまり、『なかよし』の凋落の最大の原因は、子どもの嗜好を理解した誌面作りをしていないことに尽きます。それがしっかりできているのは『ちゃお』だけであり、独走を招いているのも当然といえます。発売される『さくら』のグッズもかつての読者向けなのか大人っぽいものが多く、そもそも子どもたちをターゲットにしていないのは明らかです。

 

▼人気漫画とベテラン作家に依存しすぎ

部数減の危機にある漫画雑誌はたくさんあります。『週刊少年ジャンプ』は『ONE PIECE』、『週刊少年サンデー』は『名探偵コナン』がメインとなっています。長期連載の作品に依存しすぎです。これらの連載が終わったら、部数を一気に減らすことは確実で、無理やり連載を引き延ばしている印象を受けます。

それでも、『ジャンプ』は新人作家の育成に積極的である点で、希望がもてると思います。問題は『なかよし』や『サンデー』で、ずっとベテランに頼っている状態が続いているのです。

『なかよし』には他にも重大な問題があります。同誌は新人賞も主催していますが、自社以外の雑誌で人気の出た作家を積極的にスカウトする手法をとってきました。CLAMP氏を筆頭に、こげどんぼ*氏、PEACH-PIT氏などが筆頭で、いずれも連載陣のメインに据えてきたのです。

ベテランをスカウトして連載させれば、既存のファンが流れてきます。お手軽な部数維持の手段といえます。その一方で、『なかよし』は自社で発掘した新人の育成をまともにやれていませんでした。現在の深刻な部数減はそのツケが回ってきた結果と思います。

ここ20年ほどの間で、『なかよし』が自ら発掘してヒットを出したのは、遠山えま氏くらいでしょう。しかし、同氏の『わたしに××しなさい!』は長期連載で一定の人気を得ていたにもかかわらず、アニメ化すらしませんでした。映画化はしましたけど、ヒットしたかは微妙なところです。せっかくのコンテンツを十分に生かし切れていません。

 

▼新人が新作を描く機会がない

小学館の編集者から聞いたのですが、漫画家志望の新人が『ちゃお』に応募するケースが多くなっているそうです。また、今まで『なかよし』に応募していた人が、『ちゃお』に鞍替えするケースも多いとのこと。なぜでしょうか?

『ちゃお』でデビューする大きなメリットは、とにかく発表の場が得られることです。増刊号の『ちゃおデラックス』が2ヶ月に1回発行されており、新人の読み切り発表の場になっています。

ところが、『なかよし』は事実上、本誌しか発表の場がありません。2011(平成23)年までは『なかよしラブリー』という増刊号が刊行されていたのですが、部数の落ち込みが激しかったのか、廃刊になりました。『りぼん』は4ヶ月に1回増刊号が出ているようですが、チャンスが多いという面では『ちゃお』が圧倒的です。

一発でヒットを描ける作家など稀です。多くの新人作家は試行錯誤を繰り返しつつ、上達していくのです。増刊号は本誌と比べると粗削りな作品が多く掲載されますが、未来のヒット作家を育てるために欠かせない存在といえます。

しかし、デビューしても作家に発表のチャンスがないのは漫画家の飼い殺しにも等しいものです。新人にとって致命的です。そして、新人が育たないと雑誌は必然的にベテランに頼らざるを得なくなります。こうなると昔の読者は買うでしょうけど、本来の読者である子どもたちが離れてしまうという、悪循環が生まれてしまうのです。

 

▼『なかよし』がんばれ!!!!

私は漫画で育った世代ですので、漫画雑誌の凋落を悲しんでいます。

『ちゃお』の一人勝ちが続くのは、少女漫画業界はもちろん、漫画業界全体にとって良いことではないと考えています。それぞれの雑誌が力作を掲載し、競合した方が名作が生まれますし、市場が活性化されるためです。

『なかよし』がとるべき手段は、『さくら』という往年の名作のファンを大切にするのもいいのですが、やはり本来の読者層である子どもたちに受け入れられる作品を作るべきです。そのためには、子どもたちに年齢が少しでも近く、感受性の豊かな新人を生かすことが重要だと考えます。

新人の育成は時間も金もかかりますが、雑誌の未来への投資です。どの雑誌も出版不況に苦しみ、新人の育成に金を回しにくくなっています。しかし、こういう危機的な状況だからこそ、雑誌は原点に帰り、新人を大切に育てるべきだと思います。

新人の想いを汲んだ編集者が、漫画家と二人三脚で漫画を創る。これこそが数々の歴史的なヒット作品を生んできた、ゆるぎない成功の方程式なのですから。

 

なかよし 2019年9月号

なかよし 2019年9月号