ジャニーズ事務所(以下:ジャニーズ)が公正取引委員会から注意されました。元SMAPの3人のファンからは、よくやってくれたという声が多いようです。ジャニーズが圧力を加えているであろうことは、まあファンなら誰だって感づいていましたよね。
そもそも、ジャニーズがめんどくさいというのは公然の事実です。例えば、ジャニーズの所属タレントの顔は、ネットに載せちゃダメということで有名ですよね。だから雑誌の書影をネットに載せるときは、写っている部分が白抜きにして掲載されるのです。
↑ 片方がジャニタレだとこういう絶妙に気持ち悪い書影になりますwwwww
まあそのくらいなら百歩譲って許しましょう。ただ、ジャニーズがクソな点は、雑誌の編集方針にも文句を言ってくることです。例えば、ジャニーズのタレント(ジャニタレ)がタレントAと同じ誌面に載っているのは嫌だ、おかしいとか。
女優の顔のシワとかの修正が下手くそだとかを後から言ってくる事務所はありますけど、誰と一緒に載っているのが嫌だとか言ってくる事務所はそうそう無いです。まるで韓国のような内政干渉を、ジャニーズは平気でしてきます。
元SMAPの3人をテレビに出すな!! みたいな文句も、こうした雑誌へのいちゃもんと同じですよね。ジャニーズはメディアを私物化しているようなものです。いったい何様のつもりなのでしょうか。
▼ジャニタレってそこまで人気ある?
元SMAPの3人を使いたいと言う業界人は、間違いなく多いはずです。でも、ジャニーズに「自分たちのタレントを出演させない」とか言われたら、呑むしかないようです。こういったジャニーズの理不尽な要求を、ジャニタレが出演しなかったら困ると言うことで、渋々聞いてきた業界人はたくさんいます。
ただ、ほんとのところ、そんなにジャニタレって人気あるんでしょうか。昨今、ジャニタレの出ている映画やドラマ、滑っていますよね。別にジャニタレが出なくても、実は、困らないのではないでしょうか。
確かにジャニタレは、安定した視聴率がとれる安全パイとして重宝されています。でも、テレビはどこを見てもジャニタレばっかりで、さすがに新陳代謝が成されず、飽きられ、新鮮味がないのも事実です。ジャニタレ=高視聴率という図式が成立しなくなっているのです。
ジャニー喜多川は間違いなく日本の芸能史上に大きな功績を残した人物です。その功績を評価しない人など、いないでしょう。その一方で、ジャニーズへの過剰な配慮と、事務所主導のメディア支配は確実に日本の芸能文化をつまらないものにしました。
ジャニー喜多川が死去した後、日本のメディアでは気持ち悪いくらいに彼を賞賛する論調が目立ちました。しかし、少年への性的虐待疑惑でも知られる人物です。功罪両面を語らなければ、とても公平な報道とは言えないと思います。
▼ジャニーズが強いのはオワコン化しているメディアだけ
一方で、You Tubeなどの新しいメディアにジャニーズは対応し切れていません。ある意味、ジャニーズの影響力が大きいのって、テレビとか、雑誌とか、そういった既存のメディアなのです。すなわち、オワコンになりつつあるメディアです。
ジャニーズが公正取引委員会から注意されたことは、メディアにとって大きな転換点だと思います。というか、芸能人が事務所をやめたら当面干されているというのは、(ジャニーズに限らず)ファンなら周知の事実です。それがこうして表に出たのは、画期的な出来事といえます。
これを受けて、テレビや雑誌などの既存メディアは変わるのでしょうか。いや、変わらなければいけないと思います。業界関係者だって、今のように事務所に過剰に配慮した番組作りでは、番組がとてつもなくつまんなくなってしまう、というかYou Tubeに勝てないと気付いているはず。
ネットメディアは日々進歩していますが、既存メディアは未だに旧態依然の番組作りをしています。権力のある事務所に忖度を続けては、テレビや雑誌のガラパゴス化が起こってしまうのではないかと思います。
そしてジャニーズは調子に乗らないことです。今のままではジャニーズそのものもヤバイし、弱体化は避けられないでしょう。組織の体質を変えないと、時代に取り残されますよ。それは時計好きのお笑い芸人をクビにした吉本興業にしても、AKBの母体のAKSなどについても、同じことが言えると思いますが。