頭のネジが手巻きで止まっている かがり美少女の中の人ブログ

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バーゼルワールド開催期間中、地方の時計店は冷めきっていた

 

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スイスで世界最大級の時計見本市「バーゼルワールド」が開催真っ只中の2019年3月22日~23日、僕は地方の時計店を巡っていた。

スウォッチグループが今年から撤退したとはいえ、各社、華やかな時計を出店しては、盛り上がっている。そんなバーゼルに対し、かつて有名ブランドの時計を扱っていた店はどう思っているのか、聞きたかったからだ。

こんなひねくれた取材をしているライターなど、日本中探しても、僕だけだろう。

さて、ほんの10~20年前まで、時計店は規模の大小を問わず、主要なブランドをだいたい扱うことができた。

ところが、昨今、メーカーのブランド化戦略などの意向により、次々に地方の時計店が契約を切られてしまっている。一定数の在庫を仕入れ、販売実績のノルマがあり、さらに店もブランドの指定通りに改装しないといけない。

実は、時計に限らず、服、スニーカーなど、アパレルの分野でも同じことが起こっている。

結果、有名ブランドを扱えるのは、大きな資本力のある百貨店か、大規模な時計店だけになりつつある。中堅、小規模の時計店の過半数から、事実上、有名スイスブランドは消滅した。

扱いたくても、扱えない。

そんな嘆き節が、時計店から聞こえてきた。

10万都市にあるA時計店は、ロレックス、オメガ、ジャガールクルト、さらにはカルティエの正規店だった。特にカルティエの取り扱いは珍しく、一時は県内隅々からお客さんが来たという。しかし、カルティエが隣県の200万都市に旗艦店を出した頃に、契約は終了となった。

バーゼルワールド? ああ、今年もそんな時期なんだね。もう何年もチェックしていないなあ。だって、新作が出たって、うちらは扱えないんだから」

「メーカーが指定する専用の什器を入れなきゃいけない。都会とこの街じゃ、市場規模がぜんぜん違う。通販ができるならまだ対抗できたかもしれないけど、メーカーはそれすらもダメだという。むちゃくちゃだよ。地方の時計店がメーカーの意向を呑むのは、不可能に近いですよ」

「スイス本国は売れるようになったら、日本法人を作ると言い出すんだよね。問屋の人たちは首を切られたし、うちらも契約が終了しちゃった」

現在はグランドセイコーの取り扱いは継続しているが、最近はセイコーもショップ制で厳しいという。「なんでもスイスの真似をするもんじゃないと思うけれどね」と、店主は言う。さらに、某ブランドの時計を30%引きで投げ売りしていたのが目についた。

「ああ、それね。まだ決まったわけじゃないけど、運営の母体が変わるという話があるから、取り扱いをやめようと思ってね。在庫一掃しようと思っているのさ。うちらはメーカーの事情にさんざん振り回されてきたけど、もうこりごり。今の時代、時計屋なんて田舎でやるもんじゃない」

県庁所在地にあるB時計店は、ロレックスの販売実績で県内トップになったこともある有力店だ。しかし、数年前、この県からはロレックスの正規店は完全に消滅してしまった。オメガ、ショパールなどを扱っていたこともある。

店員が言う。

バーゼルワールドなんて興味ない。一部の店とメーカーのお祭りにすぎないし。少し前までは新作を楽しみにしていたけれど、今じゃ契約も終わっているし、どうでもいいよ」

「えええっ、スウォッチグループバーゼルに出なくなったの?」

店員は、既に“時計離れ”が加速度的に進んでいると話す。この店に来店するお客さんは、かつてはサラリーマンの姿も多かったそうだ。しかし、今では医師や弁護士など、一部の富裕層に限られるという。

「ちょっと前まではサラリーマンがお小遣いを貯めれば、ロレックスが買えたんだよ。それが今じゃ、ステンレスの時計が100万超えでしょ・・・? 時計は高くなりすぎた。完全に金持ちの道楽だよ」

「それでも買う人がいるから、メーカーは構わないと思ってるんでしょ。ファンの裾野を広げようなんて思っちゃいない。確実に買ってくれる人に売れれば、それでいいと思っているんだろうね」

「もう時計に興味、なくなった」

もちろん、僕は店側の言い分をすべて正しいとは思わない。取り扱い停止を宣告されたのは、店側の努力不足による部分も少なくないだろう。事実、地方の時計店は胡坐をかいていて、十分な対策をしてこなかった店も多いからだ。

また、修理の部品を不正に横流ししてメーカーを激怒させるなど、モラルのない時計店があったことも、僕は知っている。

しかし、上記の2店は、かつて地域屈指の有力店であり、優良店だ。店員の知識も、折り紙付きである。昨今のモデルこそ知らないにしても、扱っていた時代の時計の知識は、はっきりと覚えていたのには驚きだった。

前述のように、通販がNG、什器もブランドが規定したものを入れないといけない、それでいて都会並みのノルマ・・・という要求を、資金力で百貨店や問屋に劣る地方都市の時計店が呑むのは、かなり厳しいと言わざるを得ない。

時計は今や生活必需品ではなくなった。だからこそ、趣味として楽しむ愛好家が一人でも増えないといけない。しかし、メーカーは裾野を広げるどころか、狭める戦略をとっている。

それが吉と出るか、凶と出るか。10年後、業界はどうなっているのか。誰にもわからないのである。