かがり美少女の中の人ブログ

かがり美少女イラストコンテスト主催者の山内が、好き勝手なことをつぶやいています。最低最悪なクソな内容多し。今流行っている「自己責任」で読んでね( ^ω^ )。だから、たまに(いや、かなりの頻度で)嫌な感じのことを書きますが、ゆるしてニャン☆

グランドセイコーは量販店での販売を止めないと、ラグジュアリーブランド化は永遠に無理

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↑ グランドセイコーは日本人の職人技の粋が集まっている、非常に素晴らしい腕時計なのですが・・・ ※写真の時計は中の人の私物です。

 

歓喜が一転、微妙な心境に

2017年、グランドセイコーの本格的な世界進出と、ラグジュアリーブランド化の発表を聞いた僕は、歓喜しました。

僕はセイコーのファンです。LOVEです。愛してます。ついに日本を代表する時計が世界に進出する、いよいよ世界のグランドセイコーになると喜んだものです。

グランドセイコーが先駆けてブランド化を成功させれば、他の日本のブランドもそれに続くことができ、日本の腕時計産業全体が大いに活性化すると思いました。

ところが、それから2年経ち、僕は微妙な心境になっています。

グランドセイコーを見ていて不思議だなあと思うのは、世界進出してスイスと戦えるブランドになりたい、そのためにもラグジュアリーブランド化を目指すと言っているのに、家電量販店での販売を止めないことです。

 

▼量販店で売られているラグジュアリーブランド?

実は、ロレックスもかつては量販店で正規販売をしていました。栄光時計やホッタなどの問屋は、普通に卸してくれていたのです。

ところが、ここ10年ほどの間に、ロレックスは一層のラグジュアリーブランド化を図るため、それらをすべてバッサリと切ってしまいました

結果、ロレックスは販売実績が低かった地方の時計店からは、ことごとく撤退しています。というか、販売実績が良かった時計店(アイアイイスズ、カミネなど)からも撤退しています。そのため、恨み節が聞こえてきます。

僕もやりすぎだと思いますが、その一方で、非常に潔く、徹底的にやった点は評価できます。これにより、ロレックスの正規店での安売り販売は、事実上解消されました(事実上と書いている理由は…お察しください(爆))。

しかし、グランドセイコーの場合、昨年に田舎の時計店など販売実績の低い店を大量に切ったのですが、その一方で家電量販店、つまり大量仕入れで安売り販売している店は切れないのです。ロレックスと比べると、やり方が中途半端極まりないと思いませんか?

 

▼中古ブランド店やアウトレットでも売っている

グランドセイコーを正規販売しているのは、「ヨドバシカメラ」や「ビックカメラ」などの家電量販店だけではありません。イオンモールなどに入っている「ブランドショップハピネス」などの並行店や、「コメ兵」などの中古ブランドの販売店でも普通に正規品を売っています。

家電量販店では基本的に、レギュラーモデルが20%引きで安売りしています。そのうえ、ポイントもつきます。

さらに、なんとアウトレットモールでも販売しています。しかも、金無垢をアウトレットで売るという、禁じ手に近いことをやっています(僕が佐野プレミアムアウトレットで確認しました)。さらに恐ろしいことに、金無垢が30%引きでした。ブランドの象徴である金無垢をここまで割り引ける感覚は、ある意味凄いです。

いずれにせよ、こうした取り組みがブランド価値の向上に1ミクロンも貢献していないのは、言うまでもないでしょう。

 

▼特別モデルを作っても意味がない

セイコーは、量販店やアウトレットでの販売を止めない代わりに、百貨店や高級時計店向けにしか卸さないモデルをつくって、差別化を図ろうとしています(いわゆるマスターショップ、プレミアムショップ向けのモデル)。

しかし、一般人から見たらどれもグランドセイコーであり、一般店向けモデルと、そうでない特別なモデルの違いなんて、わかりません。

わかるのは時計オタク、さらに言えばセイコーオタクだけです。

したがって、どんなに特別モデルを作っても、ブランド価値の向上には1ミクロンも(以下略)

結局、安く買える時計というポジションは、量販店を切らない限りはいつまで経っても揺らぎません。そこを徹底せずにラグジュアリー化など、永遠に無理だと思います。

 

▼売り上げをとるか、イメージをとるか

セイコーには百貨店や時計店とは別に、量販店専門の営業部署があります。そのくらい、量販店での売り上げが大きいのだと思います。繰り返しますが、本気であれば、この部署を切り捨てるくらいの覚悟が無ければいけません。

しかし、切ってしまえば売り上げが落ちることは、目に見えています。

現在、セイコー売上をとるか、高級ブランドとしてのイメージをとるのかという究極の選択に迫られています。当たり前ですが、ラグジュアリー化のためには、イメージをとるという選択しかないのです。ところが、セイコーの場合、これを両天秤にかけたときに、売り上げという目先の数字を重視する体質を変えることができずにいます。

日本のモノづくりは世界に誇れる素晴らしいものです。それは間違いありません。しかし、ブランド化で失敗しています。それはひとえに、ブランド化戦略において中途半端であること、それに尽きます。

日本でいつまで経ってもルイヴィトンやエルメスのような真のラグジュアリーブランドが育たない、最大の理由であると思っています。グランドセイコーがそうした日本企業の弱みを打破して欲しいと、僕は今でも思っているのですが・・・

 

▼追記

↓ ちなみに、天下のamazon様でもグランドセイコーは買えます。買っていただければ、僕にお金が少し入りますので、ぜひ買ってください(笑)、