かがり美少女の中の人ブログ

かがり美少女イラストコンテスト主催者の山内が、好き勝手なことをつぶやいています。たまに嫌な感じのことを書きますが、ゆるしてニャン☆

ルイヴィトン モノグラムエクリプス のウォッチケースを作ってみた!

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1年待ってようやく納品されました。

ルイヴィトン モノグラムエクリプス のウォッチケース「コフレ 8 モントル」です。

発注をかけたのが2017年11月、完成が2018年11月ですので、まる1年かかった計算になります。長かった・・・

ルイヴィトンで自分好みの製品を作ってもらえるサービスを、スペシャルオーダーといいます。特別な顧客しかできないイメージですが、一見さんでも頼めるようです。某オレンジのブランドと違って、そこまで敷居の高いサービスではありません(と聞いていますが、いろいろ諸条件があるようですので、気になった方は詳しくはお店で聞いてください)。

代金は前金制で、50%ずつか、一括で払います。

納期に関しては「1年」とざっくり伝えられます。けれども、早いときは半年ほどで仕上がるようです。前回、僕が嫁さんにジュエリーケースをつくったときは、だいたい10か月くらいで完成しました。

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↑ 結婚するときにオーダーしたルイヴィトンのジュエリーケース。通常のモノグラムで、内側の生地を紫に変更した仕様です。

 

このときはルイヴィトンのトランクのフェアがあったタイミングで、日本からオーダーがかかりすぎて製造が遅れたといいます。それでも1年以内で収まりました。

今回の僕のウォッチケースが1年かかったのは、極めてイレギュラーなオーダーだったためでした。

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↑ 2016年に誕生したモノグラムエクリプスは、通常だと内側がグレーがかった色の生地を使っています。このボックスは緑色に変更しています。これはロレックスを8本入れるケースを想定したもので、同社のブランドカラーが緑色であるためです。

 

2017年8月頃、ルイヴィトンで担当のM氏から「山内さんもトランクを作りませんか」と提案がありましたが、正直、僕はあんまり乗り気ではありませんでした。

僕はルイヴィトンの製品をファッションアイテムとしてではなく、ビジネスに使う目的で買ってきました。頑丈で実用的で機能的だからです。趣味的なものは買おうと思っていませんでしたし、箱に入れたいものなんて特になかったため(笑)、はじめは軽く聞き流していました。

ところが、ウォッチケースがあることを知って気持ちが一変、猛烈に作ってみたいと考えるようになったのです。

僕の数少ない趣味が腕時計です。元来のオタク気質ですので、コレクションはかっこよく並べてみたい。それまでビッグカメラで5000円で買ったウォッチケースに収納していましたから、もっと良いケースに入れたいと思いました。

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9月頃にモノグラム柄のウォッチケースのサンプルを取り寄せてもらい、僕が持っている時計(ロレックス×6、グランドセイコー×2)を入れてみました。すると、想像以上に風格があってかっこいい。

これなら、サンプルをそのまま買ってもいいかなと思ったのです。

M氏とそんな話をしていると、時計好きとして知られるスタッフT氏が「山内さんはロレックスがお好きですから、生地を緑にしてはどうですか?」と提案してきました。

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シミュレーションしてみたところ、お~~~ これはなんかいい、しっくりとくる! ルイヴィトンとロレックスのコラボモデルっぽくなった点も気に入りました。

いろんな時計を入れるより、「ロレックス専用」とした方が明快です。

で、僕は出たばかりのモノグラムエクリプスで作ったら、もっと特別っぽくなると思ったのです。

このとき、モノグラムエクリプスは通常のスペシャルオーダーのラインに存在しませんでした。けれども、M氏に1ヶ月くらいかけて調べてもらい、イレギュラーだけれども制作できると回答をもらいました。

1ヶ月もかかったのは、ルイヴィトンの中でもモノグラムエクリプスの色違いをオーダーした前例がないため、作っていいかどうかの話し合いがあったようです。

まあ、とにかくできるということだったので、11月に正式に発注をかけたのです。もちろん費用は前金で一括です。某雑誌の原稿料が全額消えました(爆)。爆死です。

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M氏によれば、トランクのイベントも当面ないので、半年くらいでできるのではということでした。ところが、待てども待てどもできあがってくる気配がない(笑)。

僕は2018年7月の「かがり美少女イラストコンテスト」で、このウォッチケースを使って賞品の時計を展示しようと思っていたのですが、間に合いませんでした。

M氏ががんばって調べてくれました。すると、今度はパリのルイヴィトンの本部と、日本のルイヴィトンの間で、モノグラムエクリプスの色違いを作っていいかどうかという議論がなされたようです。

僕は「ただ生地の色を変えるだけじゃん!!!!!!」と思ったのですが、ブランド側としてはイメージに合わない製品を出すのはダメ、しかもまだモノグラムエクリプスは出たばかりのラインなので、作った前例がない・・・ということで大いに揉めたようです。

でも、幸いにも承認が出て、制作にかかることができたとのことでした。

↓ 工房の内部はこんな感じです。

「ルイ・ヴィトン」のアトリエに潜入、ヴィトン家5代目にインタビュー - YouTube

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それにしてもですよ、王侯貴族やセレブや芸能人のオーダーであるならまだしも、僕ごときの思い付きのオーダーでここまで真剣な議論が交わされるのです。

どう考えても、時間をかけすぎです。金額的にも採算が合わないでしょう。けれども、ルイヴィトンは自社の製品として恥ずかしくない製品を作らねばならないと、真剣に考えていることがわかりました。

ルイヴィトンのモノづくりに対する真面目すぎる姿勢を強く感じました。

納得いくものでなければ作らない。どんな顧客からの要望であっても、クソ真面目すぎるほど真面目に対応する。こういう姿勢を創業以来貫いてきたことが、ルイヴィトンが高級ブランドとして世界中に認知されている大きな要因だと思います。

こういう姿勢は、日本の伝統工芸やモノづくり企業がもっとも学ばねばならないこと、といえるでしょう。

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11月2日、工房から発送されたと連絡があり、数日後にようやく届いて、お披露目会を行いました。

時間はかかりましたが、感無量です。ぬいぐるみを入れてもとてもかわいらしく、製品の完成度の高さに感嘆しました。

さて、僕は贅沢をするキャラでもないので、当面はこのような立派なものを買うことはないでしょう。

けれども、腕時計好きとしてとてつもなく欲しいのが、パテックフィリップの時計です。ゆくゆくは8本揃えて、次はパテックカラーで作ってみたいと思いました。そもそもパテックを8本揃える日がくるのでしょうか? けれども、僕はオタクですので、物欲には忠実です。夢は意外と想っていれば叶うのではないかと、信じています。

ルイヴィトンのスペシャルオーダーは、そういった夢を持たせてくれる品物であることは間違いありません。

最後になりますが、制作する機会を与えてくださったルイヴィトンのM氏とT氏をはじめ、M氏から引き継いだK氏、トランク担当のプロフェッショナルI氏、そしてこのひとつの製品が生み出されるまでに多くの人の努力があったものと思います。貴重な体験をさせてくださった多くの方に、お礼を申し上げます。

 

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

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