かがり美少女の中の人ブログ

かがり美少女イラストコンテスト主催者の山内が、好き勝手なことをつぶやいています。たまに嫌な感じのことを書きますが、ゆるしてニャン☆

田舎に住んでいると高級腕時計が買えない問題

僕は秋田県羽後町の出身ですが、かつては田舎町でも高級腕時計がごくごく普通に買えました

栄光時計やホッタなどの問屋と取引があれば、ロレックスはもちろん、パテックフィリップやオーデマピゲなどの高級時計を注文できたのです。羽後町西馬音内の「柴田時計店」も栄光時計からロレックスを仕入れて、何人かに販売しているそうです。時計店としてある程度の実績があれば、問題なくほとんどのブランドを扱えました

ところが、この10年ほどの間に、時計メーカーが取扱店を絞るようになりました。

いままで日本の代理店に販売を任せていたメーカーが日本に法人を作るようになると、問屋任せの流通システムを転換し、一気に地方の時計店が高級腕時計を取り扱いできなくなっていきました。直営店をオープンするブランドも増えました。

腕時計のブランドイメージの向上のためには、直営店を作ったり、ブティックを設けるブランディングは有益です。しかし、それだと東京などの大都市でしか高級腕時計を楽しめなくなってしまい、都市と地方の格差が生まれまくってしまいます。

僕が考える問題は以下の点です。

 

1:地方で高級腕時計が買えない

例えば、ロレックスの正規店は、東北地方だと今や宮城県仙台市に1店だけ。パテックフィリップも1店しかありません。どこのブランドも取扱店を絞りすぎています。

地方に住んでいると、東京や大都市に行かないと目当ての腕時計を正規で買えなくなっています。正規店が通販をやってくれればいいのですが、ブランドとの規約上通販ができない店もたくさんあります。

となれば、地方在住者は通販できる並行店で買わざるを得ません。僕が以前に某ブランドに「秋田県には正規店が無いのですが、どうすればいいでしょう」と聞いたところ、「東京で買ってください」とストレートに言われました(笑)

いや、確かにその通りなんですけどね・・・

それよりも、購入を検討している人が実物に触れないのは痛いです。腕時計は目にして触って、良さがわかるもの。大都市でしか手に取れない現状では、潜在的なファンを失っているのではないでしょうか。

 

2:どこの百貨店も時計店も似たような雰囲気になっちゃった

昨今の腕時計ブランドは販売店に専用の什器を入れるように要求してきます。資金難などから改装できなかった時計店は、契約を切られるケースが多いです。

確かに、高級感を高め、ブランド化のためには重要なことだと思います。

均質なサービスが提供される一方で、時計店の個性は失われました東京でも、大阪でも、福岡でも、ブランドが指定した什器を入れていますから、どこも似た雰囲気になっています。(この件は、宇都宮の正規時計店「カマシマ」さんが指摘しています)。

僕は日本中の時計店を回っていますが、「あれ、このインテリアはどこだっけ?」と思ったことがありました。ちょうど東横インに泊まったときに感じることと、似ています。僕は東横インのヘビーユーザーなのですが、どこのホテルも内装を統一しているので、たまにどこに泊まっているのかわからなくなる(笑)

東横インはそれでいいのですが、高級腕時計を売る店が画一的なのは・・・いかがなものでしょうか?

 

アップルウォッチなどのスマートウォッチが普及し、売り上げではロレックスを抜いたという報道がありました。

僕は、アップルウォッチと従来の機械式腕時計は、まったく異なる分野のものだと思いますが、それでも時計業界が岐路に立たされているのは間違いないでしょう。

時間を知りたいならスマホがありますから、現に、腕時計をしている人が減少しています。腕時計ファンの開拓は急務だと思うのですが、どうも昨今の時計業界は、新しいファンを開拓することよりも、一部のお金を使ってくれる特定のファンに向けたマーケティングを展開しているような気がしてならないのです。

今後、クルマの自動運転などが実用化されれば、地方に住む人も増えてくるはず。既に、有名ブロガーやIT関係の起業家では地方を拠点にしている人もいます。

そんな現状において、地方の正規店をどんどん絞り、大都市だけに集中させる時計業界の手法が時代に逆行している気がするのは、僕だけでしょうか?

 

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