かがり美少女の中の人ブログ

かがり美少女イラストコンテスト主催者の山内が、好き勝手なことをつぶやいています。最低最悪なクソな内容多し。今流行っている「自己責任」で読んでね( ^ω^ )。だから、たまに(いや、かなりの頻度で)嫌な感じのことを書きますが、ゆるしてニャン☆

店員の質の低下が、若者のファッション離れを招いている

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機械的な仕事しかしていない店員

ファストファッションのお店に行くと、いつも思うことがあります。

店員が機械的な仕事しかしていないのです。

客に「サイズ違いはありますか?」と聞かれて、サイズを持ってきたり。レジを打ったり。商品の陳列や品出しをしたり。すべて、将来的にはロボットが置き換えできそうな業務ばかりです。これらの仕事は、“服屋”の仕事ではありませんただの雑用です。

では、服屋の仕事とは何でしょうか。例えば、「お客様に合う服は、このジャケットと、このパンツですね」と、コーディネートのアドバイスをすることなどが、それにあたるでしょう。しかし、店内を見渡しても、ファッションの話をしている店員がまったくいません。

さらに言えば、彼らは服屋の店員ですが、服の知識がまったくと言っていいほどありません。例えば、アクリル50%、ポリエステル40%、毛10%の服を手に取り、「これは毛玉ができやすいですか?」とでも聞くと、固まってしまいます。このような一歩踏み込んだ話ができないのです。

それは、ひとえに店員がただのバイトであり、ファッションが好きなわけではないからです。

 

▼店員の質の低下がファッション離れの要因

昨今「若者のファッション離れ」を指摘している人がいました。

その原因について、「お金の若者離れだ」と、それっぽいことを言う人もいます(要は、若者は金がないので、ファッションに関心をもつ余裕がないという意味)。

しかし、高品質で低価格な服が一昔前よりはるかに増えているにもかかわらず、ファッション離れが起こっているというのは、どういうことなのでしょうか?

私は、店員の質の低下こそが、ファッション離れを引き起こしている大きな要因だと思います。

ファストファッションの企業は、本来は正社員がやるべき仕事をバイトに任せることで、高品質で低価格な商品を実現させるに至りました。一方で、バイト店員は知識が著しく低いので、アドバイスなどできませんし、しようともしません。ネットの情報以上の知識を、持ち合わせていないのです。

現に、10代の若者に話を聞くと、店員のアドバイスを受けて買うという体験をした人が非常に少ないのです。こうなると大変です。店員が頼りないなら、独学する必要があります。客は自分の感性と独断で服を選ぶ必要があります

結果、ファッションに興味のある人とない人の間に、大きな溝が生まれてしまうのです。

 

▼コーディネートで人は別人になる

そもそも、服なんて着れればなんだっていい、と考えている人もいます。話を聞くと、「自分は服のセンスがない」「自分はダサいから」と嘆く人が多かったです。

彼らは最初からファッションを楽しむことを放棄しています。では、そういう人の中に、「あなたにはこんな服が似合いますよ」と店員からアドバイスを受けたことがある人は、どれだけいるのでしょうか?

ファッションコーディネーターの柴田貴広さんは、「高級ブランドを着ればおしゃれになるのかというと、必ずしもそういうわけではない」と言います。

ファストファッションにもいい服はある。要は、組み合わせや、その人に合った服装を考えることで、いくらでも魅力的に見せることはできる」のだそうです。しかし、問題はファストファッションの店員が、自社の製品の魅力をよくわかっていないことにあります。

「センスが無いから」「ダサいから」と言っている人に限って、独断で服を選んでいます。しかし、知識がある人から適切な服を選んでもらえれば、人は別人のように変身します。服装を変えるだけで、「モテない」と嘆いていた人がみるみるモテるようになるのは、珍しくありません。

 

▼服が売れるようにするためには

ファッションは本来、楽しく、そして身近なものです。アドバイスを受けて“変身体験”を味わえば、人はファッションに興味を抱き、憧れます。

服屋の店員の仕事とは、人々にそうした夢を与えることではなかったでしょうか?

服が売れない原因は、「若者のファッション離れ」でも「お金の若者離れ」でもありません。知識の低い店員を量産しているメーカー側の姿勢に、大きな要因があると思います。

一方で、ファストファッションも悪いことばかりではありません。扱っている服の質が高く、それでいて安いのは大きな魅力です。

みんなが安い値段でファッションを楽しめる時代になったのは、企業努力の賜物といえますし、大きな功績です。あとは、アドバイスができる知識の高い店員を育てればいいと思います。今よりもっと、服が売れるようになるはずです。

 

※ 本記事は、秋田県湯沢市セレクトショップNEVERMIND」を経営し、ファッションのコーディネートなどのアドバイスを行う柴田貴広さんのお話をもとに、山内の意見や体験を交えながらまとめました。

かがり美少女イラストコンテストは“地元有利”か?

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▼「かがり美少女イラストコンテスト」とは

私が主催している「かがり美少女イラストコンテスト」は、あくまでも羽後町という田舎の商店街のお祭りの中で、個人が開催しているイベントです。

いわゆる大手出版社が主催する新人賞や、企業が大々的に開催するコンテストとはまったくの別物です。1位、2位・・・と賞は決まりますが、来場者の投票によって順位が決定するという、ゆる~~~い内容です。

応募者の方にはイラストを描く楽しさを味わっていただき、普段はイラストを見る機会が少ない羽後町の人々には絵を見ていただく機会にする。さらには県外の方に、羽後町という町について知っていただく。そんなイベントです。

 

▼地元有利との意見があるが

そんなかがり美少女イラストコンテストに対し、「地元有利だ」という意見が寄せられました。

確かに、前回、そして今回も羽後町の方が1位に入賞していますから、そういう意見が出るのも自然なことかもしれません。

では、歴代の入賞者はどうでしょうか。

下の表をみていただくとわかります。2回目で秋田(羽後町外)の方が1位になりましたが、実は地元・羽後町の方が1位になったのは6回目が初めてなのです。

 

★かがり美少女イラストコンテスト 歴代1位受賞者★

1回目:角館秋月さん(香港)

2回目:ちゃとぷんさん(秋田)

3回目:角館秋月さん(香港)

4回目:角館秋月さん(香港)

5回目:未来野唯さん(沖縄)

6回目:餃子ぬこさん(京都)/社長さん(羽後)/ぶちこさん(秋田)

7回目:あいこさん(羽後)/ほほいさん(秋田)

 

コンテストの来場者に投票してもらうという手法は、1回目のときから一切変えていません。掲示の際、応募者の名前と出身地(居住地)を併記するスタイルも、変わっていません。

ちなみに、5回目までは地元の人が上位に入らなかったため、羽後町内のお偉いさんから「地元に賞をとらせろ」「地元中心でなければ、やっている意味がないだろ」と批判されたことがありました。

結局、どこの方が上位になっても、何かしらの批判が来るというわけですね。

私はむしろ今回の結果は、地元のレベルが上がったためと肯定的に捉えています。地元の人が賞をとれないと批判された時代を経験した自分としては、ついに地元の方が上位に入るようになったと、感慨深いものがあります。

 

▼そもそも“公平さ”とは何か?

意見をくださった方は、「出版社の賞のように公平な審査を行うべきだ」と述べていました。しかし、コンテストの“公平さ”というのは、何をもって公平とするのかが、非常に難しい問題です。

では、出版社や企業が主催するコンテストは公平なのでしょうか?

意見をくださった方はどうやら、出版社のコンテストは、個性があったり、技術が上手い人が無条件で入賞すると思っているようです。

残念ながら、想像しているほど公平ではありません。

出版社は単純に上手い人を選んでいるのではありません。慈善事業ではありませんので、デビューさせて、商業的に上手くいきそうな人を選んでいます。つまり、出版社の様々な事情や思惑が入り込んで賞が決定しているのです。個性と技術だけで賞が取れるほど一筋縄ではいかないのです。

例えば、某出版社の漫画賞は、14歳とか、17歳など、若い人が受賞する傾向があります。こうした受賞者が20歳、30歳の人よりも傑出しているのかというと、やはり技術的にも未熟な箇所が目立ちます。

しかし、これは今後の作家の伸びしろを考慮したり、ニュースに取り上げられる話題性なども意識して選考されているのです。

さらに言えば、出版社や企業、審査員の嗜好によって、いくらでも結果は変わってしまいます。

A社のコンテストでは賞に入ったけれど、B社では門前払いだったという人もいます。某ヒット漫画の作者が最初の持ち込みでけちょんけちょんにけなされたけれど、他社に持っていったら絶賛されてデビューした・・・と言っていました。こういう話はよくあるのです。

 

▼コンテストの原点を考えてみる

かがり美少女イラストコンテストは「地元の中・高校生に創作発表の場を作ろう」というコンセプトで始まりました。

親子で楽しめる企画にするため、夏祭りの会場にすべての応募作品を貼りだします。したがって、「自分の絵を不特定多数の人に見て欲しい」と思っている人にとっては、最適な創作発表の場といえるでしょう。

そして、来場者による投票形式をとっています。これは、一般の方にも投票を通じて参加してもらうことで、イラストの魅力を知っていただくことに意義があると考えているためです。

かがり美少女イラストコンテストは、敷居が低く、誰でも気軽に応募できる。そして、来場者に投票してもらって順位を決める。このスタイルこそが重要なのです。

密室で審査し、既存の出版社の賞と同じやり方にしてしまったら、そもそもこのイベントをやる意味がないと考えています。あくまでも当コンテストは、ゆる~~~~~い雰囲気を大事にしているのです。

 

▼コンテストのやり方は一切変えない

したがって、これまでやってきたスタイルを変更する予定はありません

かがり美少女イラストコンテストには、趣旨に賛同していただける方だけ応募していただきたいと思います。そして、ご不満のある方は、出版社や企業の賞に出していただくのが最善ではないでしょうか?

賛否があるのはそれだけ多くの方が真剣に出していただいているということのあらわれだと考えていますし、ありがたい意見と受け止めております。

一方で、いろんなコンテストがあっていいとも考えています。出版社が主催するコンテストは素晴らしいものです。世の中に1つくらい、かがり美少女イラストコンテストみたいなゆるゆるなイベントがあってもいいと、思っていただけませんでしょうか?

いろんな意見があるとは思いますが、優しい目でみていただけるとありがたいです。

 

 

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

 

 

 

 

シンプルな造形を再現するのは難しい

 くら寿司が節分に向けて期間限定で販売した「竹姫寿司 赤鬼さん」

ツイッターに「ぜんぜん違う!」という投稿がありました。確かにこれは似ていない・・・www

 以前にミスドピカチュウのドーナツでも、似たような騒動がありましたね~

でも、似せて欲しいと消費者は簡単に言いますが、こういうシンプルな造形って、再現するのが難しいんですよ。絵を描いたことがある人ならわかると思います。

くら寿司なんか108円だし、値段相応だと思います。1000円するなら、まあ抗議してもいいかもしれませんが。

 

正規店はロレックスとパテックフィリップに依存するべからず

▼2大ブランド頼みの時計店

某地方の正規販売の時計店に行ったら、店員さんが「うちはロレックスとパテックフィリップを正規で扱えなくなったら、正直、終わりです」と言っていました。

今や腕時計は生活必需品ではありません。若者は明らかに腕時計を着けなくなりました。かつては華やかだったこの時計店も、それだけ経営が苦しくなったということなのだと思います。

しかしながら、ロレックスとパテックは時計界の巨頭であり、黙っていても売れるブランドです。

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ロレックスに関しては前に記事に書きましたが、多くのお客にとってはデイトナが出てくれば自販機でもいいし、ペッパー君でもいい、ぶっちゃけ店員イラネという状態だと思います。

既に人気のあるブランドの知名度や人気に乗っかっているだけでは、店員の存在意義がなくなってしまいます。

 

▼独自にブランドを発掘している店もある

例えば、奈良県橿原市の「小柳時計店」は、独自に店主が発掘したブランドを数多く扱い、県外にも顧客がいます。

栃木県宇都宮市にある「カマシマ」は、店主がバーゼルワールドに出かけ、ブランドと直接交渉してケレックなどの正規代理店になりました。

また、「ハンダウォッチワールド」は普通の時計店では扱いたがらない、奇抜で、独特なコンセプトを持った時計を扱っています。これは社長に高い審美眼があるからこそできる業です。

知られざる腕時計の魅力を伝えることに、時計店の真価があります。特に正規店は、既存の海外ブランドが取扱い店を絞っている現状だからこそ、独自にブランドを発掘する気概を持つべきだと思います。

 

 

REAL ROLEX(21) (CARTOPMOOK)

REAL ROLEX(21) (CARTOPMOOK)

 
REAL ROLEX(20) (CARTOPMOOK)

REAL ROLEX(20) (CARTOPMOOK)

 

 

雑誌で腕時計の企画を作るのは難しい

▼腕時計に興味のある人とない人

僕はニートであると同時にライターもやっていたりするのですが、主に建築や旅行やサイエンス関係の仕事がメインなので、時計専門の時計ライターではありません。

けれども、趣味が高じて腕時計の企画をいろんな雑誌に持ち込んで、いくつも実現させてきました。「サライ」とか「BE-PAL」とか、「トランヴェール」では、結構時計の記事を書きましたし、あるムック本ではセイコーの小杉修弘さんと久保進一郎さんの対談企画なども書いています。

ただ、いつも思うことですが、腕時計ネタは出版社や企業で、興味のある人とまったくない人の差が大きいです。他の分野の企画を持ち込んだときより、反応が極端だと感じます。

・腕時計に男のロマンや機械としての趣味的な魅力を感じる人。

スマホがあるからオワコンであり、取り上げる価値が無いと考えている人。

この両極端ですね。間があまりいない感じです。趣味的なものとして腕時計に魅力を感じる人以外は、興味を示してくれません。

 

▼興味を持ってくれない人が増えている

ある企業では、ロレックスのデイトナを着けて仕事に行っただけで、「山内君、若い書き手なのにいい時計着けているね! その時計持っているなら稼いでいるだろうし、安心だ。仕事を頼む」と、仕事につながりました。

このように、時計がコミュニケーションツールになることは、意外にあるのです。

よく言われますが、あまり同世代の同業者でそこそこの高級腕時計を着けている人が珍しいので、興味がある人からすれば面白がられるようです。ありがたいことです。

一方で、ある企業(腕時計が必須と世間的には思われている大手企業)では「腕時計なんて若者はつけない」「まわりで高級腕時計なんか買っている人誰もいないよ?」と言われました。

ある出版社では「腕時計を紹介している雑誌なんてほとんどカタログ」「芸能人使ってプロモーションしているだけ」「スマホの時代に腕時計なんて不要、時代遅れだ」と厳しい意見も飛んできました。

腕時計を着けることが社会人のルールだった時代と違い、今は腕時計を着けていない編集者や記者も多いです。興味が無い人とある人、両者の溝はかなり広がっている印象を受けます。

 

▼腕時計を取り上げていない媒体で記事を書く

主に時計ライターの仕事の場と言えば、「THE RAKE」「GOETHE」「LEON」「GQ JAPAN」みたいな富裕層(?)っぽい向けの雑誌や、カード会社の広報誌、ファッション雑誌などでしょう。

広田雅将さんが編集長を務める「Chronos」は時計愛好家をターゲットにした濃い雑誌であり、綿密に取材をしているので、この媒体では私は絶対に書けないと思います。広田さんは相当な知識をお持ちで、凄いです。

ただ、正直、他の媒体であれば僕でも問題なく書けると思います。だって、ほとんど内容がどこも同じというか、某誌の編集者が言ったように「カタログ」なんですよね… メーカーの検閲も入るでしょうから、好き勝手なことが書けない。結果、似たような文章になってしまう。

僕は時計ライターではないこともあり、既存の時計ライターがあまり書いていない媒体と縁があるので、違ったアプローチで記事を書いていきたいと思っています。

今まで腕時計を取り上げてこなかった媒体に記事を書いていかないと、本格的に人々の腕時計離れが加速するでしょう。というか、既にしていますけど…(汗) 

 

▼新しいプロモーションの仕方を考えよう

腕時計の広告と言えば、芸能人やスポーツ選手、経営者、女優などを使った広告を打つのが定番です。「GOETHE」などを見ればわかりますが、芸能人やサッカー選手などを使った広告記事が載っています。ライターの立場から言わせていただくと、企画も楽ですし、執筆も楽な原稿です。ワンパターンだからですね。

こうした既存のプロモーションで、まあ一定数は売れるのでしょう。

しかしながら、現に腕時計を着けない人が多くなってきているのです。僕はサッカー選手を使った既存のプロモーションを否定しません。そうした広告も残しつつ、違う宣伝の仕方も考えなければいけないのではないか、と考えています。

私は過去に、(↓)こんな記事を書きました。

このくらい、新しいプロモーションを考えていかないと、腕時計を買う人と買わない人の意識の差がどんどん開いてしまいます。本格的に考えないと、ヤバイのではないでしょうか?

既存の記事とは異なる視点で時計の魅力を伝える記事を、ニートの立場から細々と頑張って書いていきたいと思っています。企画を実現させるのに四苦八苦していますが、そこも含めて楽しんでいきたいものですね。

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JAうご「美少女あきたこまち」成功の要因と、JA全農あきた「釣りキチ三平」あきたこまちが短命だった理由

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▼ あきたこまちなのに、男子?!

以前、JA全農あきたは、あきたこまちの米袋に「釣りキチ三平」を使っていました。作者の矢口高雄さんが秋田県出身であるためです。

売上が下がっていたあきたこまちの認知度を上げる取り組みとして、全面モデルチェンジを図ったのです。

しかし、明らかにミスマッチでした。

女性の名前が付いた米なのに、なぜ男子なのだ(笑)。企画段階で突っ込む奴は誰もいなかったのでしょうか?

東京駅や新幹線にも巨大な広告を出したりして大々的に宣伝していましたが、売れ行きが芳しくなかったようで短命に終わり、公募で選ばれたこちらのイラストの米袋に交替しました。

僕の印象としては、可も不可もない普通のイラストといったところです。

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▼ 矢口高雄さんから秋田を連想できるか?

僕は矢口高雄さんの漫画はすごく好きなのです。

だからこそ冷静な観点で考えました。

そもそも、秋田県出身者と他県出身者とでは、矢口さんに対するイメージが違います。秋田の人は矢口さんを秋田県を代表する偉大な漫画家と考えています。矢口さんの業績を記念して建てられた横手市増田の「まんが美術館」には、多くの県民がでかけていますから、県外の人の間でも認知度が高いと思っていることでしょう。

しかし、県外の人で、矢口さん=秋田出身と結びつく人がどれだけいるでしょうか?

知っている人って、釣りキチ三平をリアルタイムで読んでいた人か、漫画オタクくらいですよね?

そう、釣りキチ三平あきたこまちは、オタク向けの米袋になってしまっていたです。

2007年、僕は愛知県豊橋市にある愛知大学に通っていたので、ゼミの皆さんに聞いてみました。釣りキチ三平を知っている人はほぼいませんでしたし(知っていても漫画を読んだことはない)、ましてや矢口さん=秋田出身だなんて、全然知られていませんでした(汗)

 

▼美少女あきたこまちは伝統に忠実

大学のゼミで議論を重ねた結果をもとに、僕がプロデュースしたのが、JAうご産「美少女イラスト入りあきたこまち」です。

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釣りキチ三平米袋と違い、誰にでもあきたこまちとわかるデザインをオーダーしました。あきたこまちのイメージに忠実であることが、おわかりいただけると思います。

その後に出た他地域の美少女米袋は、声優さんの声を充てたり、スリーサイズまで設定していたりと、キャラを作り込んでいるけれど、僕に言わせれば凝りすぎです。

JAうごと他地域の美少女米袋の最大の違いは、わかりやすさです。他の地域の米袋は、銘柄が何なのかわからないデザインで、美少女ばかりを前面に押し出しています。JAうごのあきたこまちは銘柄が一目でわかる、極めて保守的かつ、明快なデザインなのです。

市女笠の“小町娘”は、それこそJA全農あきたの長年のPRが功を奏し、全国的に知られていました。過去の財産、優れたイメージを利用したわけです。

伝統を生かすという発想ですね。

当時、このJAうごのあきたこまちを、オタク向けだとか、露骨にアキバ系だとか叩く人がいました。しかし、僕に言わせれば伝統に忠実なのはJAうごのあきたこまちであり、漫画好きしかわからない釣りキチ三平あきたこまちの方が遥かにオタク向けの米袋なのです。

 

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

 

 

スピードと量を重視する出版は現場の疲弊を招く

▼スピードと量を重視する出版

“スピードは熱を生み、量は質を生む”

これは、今を時めく幻冬舎の編集者・箕輪厚介さんの本『死ぬこと以外かすり傷』に収録されている言葉です。

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷

 

箕輪さんは僕と同い年なのですが、いまもっとも注目され、話題になっている編集者です。その考えには共感する部分も多々あるのですが、出版社がスピードと量を追求すると、現場の疲弊を招くと考えています。

スピードと量を重視している出版社といえば、ライターの間でも有名な某社とか、某社とか、いろいろとあります。

例えば、某社は編集者が膨大な量の仕事を抱え込んでいます。入社1年目の社員が1ヶ月で2~3冊本を作らなければいけないなど、それはもう、とんでもなくヤバい量なので、過去に凄い誤植や無断転載などを盛大にやらかしています。

某社は、レイアウトのために仮で入れておいた「ああああああああああああああああああああ」という字が残ったまま印刷されたりとか、どんだけ突貫スケジュールで作ったんだよ、と突っ込みたくなるようなミスを何度もやらかしています。

すぐに修正対応できるネットと違い、紙に印刷しないといけない書籍はスピードと量には向いていません。それでも、当たればラッキーみたいな感じで、量を出しまくっている出版社は、僕が知っているだけでも結構あります。

そして、いずれも編集者が家に帰れず、サービス残業を強いられるブラック企業と化しているのです。

 

▼ヤバイ仕事をすれば三流ライターでも稼げるが・・・

ところが、僕は三流どころか八流レベルのウンコライターにもかかわらず、ヤバい出版社と複数社取引があるおかげで、同年代のライターよりも稼げている状況にあります。サラリーマンの編集者と違い、フリーランスは仕事を数受ければ、その分稼げるからです。

僕は原稿を書くスピードは爆速ですし、その傍らで複数のプロジェクトを動かしています。「かがり美少女イラストコンテスト」などのイベントも開催しています。いわば、箕輪さんが編集したホリエモンの著書『多動力』の思想を実践している立場です。

金を稼ぐにはスピードと量を重視すればよい。これは正論です。

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)

 

もう最近は体力落ちたのでやりませんけど、「明日、校了なのですが・・・ライターが逃げたので、原稿を20ページ分上げていただけますか?」とか、そういうむっちゃくちゃな依頼はザラでした。120ページ分のムック本を編集者と2人で、5日で作ったこともあります。

箕輪さんの編集室に所属するライターよりも、僕の方がスキルが高いと自負しています(笑)。

 

▼時間が無いと必然的にwikipediaに頼る

さて、この手の無茶なスケジュールで本を作る場合、中小出版社だと取材費が出ないことが多いです。費用をケチって数をたくさん作ろうとするわけですから、当然ですよね。

さらに、スピードを要求されますから、取材している時間はおろか、図書館に行って本を探している時間すらありません。必然的にネット上の資料に頼ることになってしまうのです。

こういう時に一番便利なのはwikipediaです。僕のところにも、「wikipediaを参考にして記事をまとめて欲しい」という依頼が、これまで膨大な量、来ました(笑)。

「ネットの文章を引用して本を作っていいのか」「なんといい加減な・・・」と、読書家の方は嘆くかもしれません。

ところが、前の記事にも書きましたが、今やwikipediaの記述は幻冬舎見城徹社長も太鼓判を押すほど質が高くなっています。繋ぎ合わせるだけでそれなりの本ができてしまうのです。

 

▼『日本国紀』のコピペ問題は起きるべくして起きた

幻冬舎の『日本国紀』のコピペ問題がじわじわと話題になっています。

日本国紀

日本国紀

 

おそらく、この本も相当きつきつのスケジュールで制作されたものと思われます。

百田尚樹さんがすべてを書いているとは思えませんので、おそらく何人かのゴーストライターがコンテンツを分担してまとめあげ、最後に百田さんが味付けするという手法で作られたのでしょう(あくまでも僕の憶測です)。

この丸写しレベルの引用を見る限り、担当したゴーストライターの能力は非常に低いです。日本史の教養はゼロと言っていい。ネット上に落ちている情報を引用する作業しかできない、そんな低いレベルの方々によって作られた本といえます。

質の高い仕事ができるライターが集まらなかったのでしょう。給料はびっくりするレベルに安かったと思われますし、作業時間も十分に与えられていなかったはずです。

楽して作業しようと考えると、wikipediaに頼るしかなくなります。スピードと量で仕事をしようとすると、肝心なところが雑になってしまう。これは昨今のブラック企業の問題にも共通することです。まさに、起きるべくして起きた問題といえるでしょう。

 

▼みんながみんな、できるわけではない

僕は箕輪厚介さんやホリエモンの言うことに、強く共感しています。そもそも、ホリエモンの著書『稼ぐが勝ち』に書いてある内容は、今でも僕の考えの基礎になっています。箕輪さんが言うスピードと量は、自分の仕事にとって欠かせないことなのです。

さっきと言っていることが矛盾しているじゃないかと思われるかもしれません。僕が言いたいのは“僕個人は共感できるということです。こうした考えを一般化しようとは思いません。

僕は幸いにもそこそこの多動力があるようですが、多くの人は同様に動くことはできないでしょう。こういうスキルは練習しても身につくことではありませんから、他者に押し付けるべきではありません。したがって、僕は自分の友人に同じようにやれとは一切言わないのです。

ところが、自分ができるからと言って、部下に同じようなスキルを求めたり、無茶な仕事を押し付ける偉い人がたくさんいます。某社とか某社などですね。ワンマンなトップは、末端の平社員にまで体育会系的な思想を押し付けてしまいます。ブラック企業はほとんどそのパターンで生まれると言っていいでしょう。

 

▼時間をかけて質の高い本を作るべき

繰り返しますが、出版において、スピードと量は確実に現場の疲弊を招きます。

出版不況が叫ばれています。速報性ではネットにどうあがいても出版は勝てませんから、棲み分けが必要です。今の時代、出版に求められるのは、時間をかけて、ネットにはない内容の濃い本を作ることではないでしょうか。 

もっとも、箕輪さんなら「短時間でも質が高い本はできる」と言うかもしれませんし、見城社長なら「売れる本が正義だ」と主張すると思いますが・・・

 

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた