かがり美少女の中の人ブログ

かがり美少女イラストコンテスト主催者の山内が、好き勝手なことをつぶやいています。たまに嫌な感じのことを書きますが、ゆるしてニャン☆

スピードと量を重視する出版は現場の疲弊を招く

▼スピードと量を重視する出版

“スピードは熱を生み、量は質を生む”

これは、今を時めく幻冬舎の編集者・箕輪厚介さんの本『死ぬこと以外かすり傷』に収録されている言葉です。

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷

 

箕輪さんは僕と同い年なのですが、いまもっとも注目され、話題になっている編集者です。その考えには共感する部分も多々あるのですが、出版社がスピードと量を追求すると、現場の疲弊を招くと考えています。

スピードと量を重視している出版社といえば、ライターの間でも有名な某社とか、某社とか、いろいろとあります。

例えば、某社は編集者が膨大な量の仕事を抱え込んでいます。入社1年目の社員が1ヶ月で2~3冊本を作らなければいけないなど、それはもう、とんでもなくヤバい量なので、過去に凄い誤植や無断転載などを盛大にやらかしています。

某社は、レイアウトのために仮で入れておいた「ああああああああああああああああああああ」という字が残ったまま印刷されたりとか、どんだけ突貫スケジュールで作ったんだよ、と突っ込みたくなるようなミスを何度もやらかしています。

すぐに修正対応できるネットと違い、紙に印刷しないといけない書籍はスピードと量には向いていません。それでも、当たればラッキーみたいな感じで、量を出しまくっている出版社は、僕が知っているだけでも結構あります。

そして、いずれも編集者が家に帰れず、サービス残業を強いられるブラック企業と化しているのです。

 

▼ヤバイ仕事をすれば三流ライターでも稼げるが・・・

ところが、僕は三流どころか八流レベルのウンコライターにもかかわらず、ヤバい出版社と複数社取引があるおかげで、同年代のライターよりも稼げている状況にあります。サラリーマンの編集者と違い、フリーランスは仕事を数受ければ、その分稼げるからです。

僕は原稿を書くスピードは爆速ですし、その傍らで複数のプロジェクトを動かしています。「かがり美少女イラストコンテスト」などのイベントも開催しています。いわば、箕輪さんが編集したホリエモンの著書『多動力』の思想を実践している立場です。

金を稼ぐにはスピードと量を重視すればよい。これは正論です。

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)

 

もう最近は体力落ちたのでやりませんけど、「明日、校了なのですが・・・ライターが逃げたので、原稿を20ページ分上げていただけますか?」とか、そういうむっちゃくちゃな依頼はザラでした。120ページ分のムック本を編集者と2人で、5日で作ったこともあります。

箕輪さんの編集室に所属するライターよりも、僕の方がスキルが高いと自負しています(笑)。

 

▼時間が無いと必然的にwikipediaに頼る

さて、この手の無茶なスケジュールで本を作る場合、中小出版社だと取材費が出ないことが多いです。費用をケチって数をたくさん作ろうとするわけですから、当然ですよね。

さらに、スピードを要求されますから、取材している時間はおろか、図書館に行って本を探している時間すらありません。必然的にネット上の資料に頼ることになってしまうのです。

こういう時に一番便利なのはwikipediaです。僕のところにも、「wikipediaを参考にして記事をまとめて欲しい」という依頼が、これまで膨大な量、来ました(笑)。

「ネットの文章を引用して本を作っていいのか」「なんといい加減な・・・」と、読書家の方は嘆くかもしれません。

ところが、前の記事にも書きましたが、今やwikipediaの記述は幻冬舎見城徹社長も太鼓判を押すほど質が高くなっています。繋ぎ合わせるだけでそれなりの本ができてしまうのです。

 

▼『日本国紀』のコピペ問題は起きるべくして起きた

幻冬舎の『日本国紀』のコピペ問題がじわじわと話題になっています。

日本国紀

日本国紀

 

おそらく、この本も相当きつきつのスケジュールで制作されたものと思われます。

百田尚樹さんがすべてを書いているとは思えませんので、おそらく何人かのゴーストライターがコンテンツを分担してまとめあげ、最後に百田さんが味付けするという手法で作られたのでしょう(あくまでも僕の憶測です)。

この丸写しレベルの引用を見る限り、担当したゴーストライターの能力は非常に低いです。日本史の教養はゼロと言っていい。ネット上に落ちている情報を引用する作業しかできない、そんなレベルの方々によって作られた本といえます。

質の高い仕事ができるライターが集まらなかったのでしょう。給料はびっくりするレベルに安かったと思われますし、作業時間も十分に与えられていなかったはずです。

楽して作業しようと考えると、wikipediaに頼るしかなくなります。スピードと量で仕事をしようとすると、肝心なところが雑になってしまう。これは昨今のブラック企業の問題にも共通することです。まさに、起きるべくして起きた問題といえるでしょう。

 

▼みんながみんな、できるわけではない

僕は箕輪厚介さんやホリエモンの言うことに、強く共感しています。そもそも、ホリエモンの著書『稼ぐが勝ち』に書いてある内容は、今でも僕の考えの基礎になっています。箕輪さんが言うスピードと量は、自分の仕事にとって欠かせないことなのです。

さっきと言っていることが矛盾しているじゃないかと思われるかもしれません。僕が言いたいのは“僕個人は共感できるということです。こうした考えを一般化しようとは思いません。

僕は幸いにもそこそこの多動力があるようですが、多くの人は同様に動くことはできないでしょう。こういうスキルは練習しても身につくことではありませんから、他者に押し付けるべきではありません。したがって、僕は自分の友人に同じようにやれとは一切言わないのです。

ところが、自分ができるからと言って、部下に同じようなスキルを求めたり、無茶な仕事を押し付ける偉い人がたくさんいます。某社とか某社などですね。ワンマンなトップは、末端の平社員にまで体育会系的な思想を押し付けてしまいます。ブラック企業はほとんどそのパターンで生まれると言っていいでしょう。

 

▼時間をかけて質の高い本を作るべき

繰り返しますが、出版において、スピードと量は確実に現場の疲弊を招きます。

出版不況が叫ばれています。速報性ではネットにどうあがいても出版は勝てませんから、棲み分けが必要です。今の時代、出版に求められるのは、時間をかけて、ネットにはない内容の濃い本を作ることではないでしょうか。 

もっとも、箕輪さんなら「短時間でも質が高い本はできる」と言うかもしれませんし、見城社長なら「売れる本が正義だ」と主張すると思いますが・・・

 

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

 

 

コンテンツツーリズムは、地域の頑張りよりもアニメが流行ることの方が重要

▼コンテンツツーリズムは地域活性化の秘策なのか?

近年、コンテンツツーリズムというものが流行りだそうです。

僕のところにも地方のお偉いさんから、「アニメを使えば町おこしになるって本当?」「オタクはお金を落としてくれるってマジ?!」という相談が、一時期ありました。

僕は、アニメを活用した地域おこしには疑問を持っています。結局、大企業から発信される文化に依存してるし、地域の頑張り以上に、アニメがヒットすることが成功のカギを握っているからです

現在はアニメの作品数が多いため、聖地化されるのも早いけれど、飽きられて衰退していくのも早い(※注)と考えています。アニメの放送が終了しても、作品への深い愛を持ち続けられる人物がいなければ、継続は難しいでしょう。

結論としては、コンテンツツーリズムを検討してもいいとは思いますが、地域活性化の魔法のようになると考えるのはよろしくない。次々に新しい企画を打ち出していかないと、想像以上に飽きられるのは早いので、通常の地域活性化プロジェクトより難しいと思います。

 

▼多くの聖地巡礼者を集める地域の共通点

コンテンツツーリズムを語るうえで、よく聖地といわれる場所が以下の通りです。

・「らき☆すた」の鷲宮

・「ガールズ&パンツァー」の大洗

・「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の秩父

・「ラブライブ!サンシャイン!!」の沼津

共通点は、全部、アニメがめちゃくちゃヒットしていることです。

コンテンツツーリズムでは、きまって地域の商店街とか仕掛け人の頑張りがクローズアップされます。

しかし、鷲宮も、大洗も、秩父も、沼津も、アニメがヒットしていなかったら、ここまで話題にはなっていないでしょう。商店街の店主の人情や特産品だけで集客できただろうかと考えると、甚だ疑問です。

コンテンツツーリズムはアニメありきであり、アニメと一心同体の関係にあります。アニメの舞台になり、なおかつアニメがヒットしてくれないことには始まらないのです。アニメが流行らずして聖地ばかりが盛り上がった例なんて、ありません。

 

アニメ会社や広告代理店の頑張りにかかっている

千葉県鴨川市某アニメで舞台になったにもかかわらず、いまひとつ盛り上がらなかったのは、単純にアニメが面白くな(以下略)・・・であったことが要因だと思います。NHKクローズアップ現代」の聖地巡礼特集で「ここにバーンと絵を描いちゃえばいいんだよ」の発言が取り上げられたことだけが要因ではないのです。

来てくれるだけの作品のファンがいなければ、聖地は盛り上がらない。したがって、アニメ会社や広告代理店の頑張りこそがもっとも重要であると考えています

もし、自治体が新しい聖地を作りたいのであれば、こうした企業との緊密な連携こそが不可欠なのです。

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※注

埼玉県久喜市鷲宮は稀有な例です。「らき☆すた」が終わった後も、アニメを受け入れる場として比較的認知度が高いためです。増加はしていないと思いますが、一定数のファンが定着して、定期的に訪れているのです。

大河ドラマの放映後に一気に観光客減に悩んでいる地域などは、見習うべきといえるでしょう。

 

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

 

 

 

ペッパー君の“再就職先”として、時計屋はいかがでしょう?

▼悲しいペッパー君

ペッパー君が不人気だそうです・・・

↓ こんな泣ける記事が出ていました(´;ω;`)

ペッパー君さようなら 8割超が“もう要らない” (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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https://www.softbank.jp/robot/consumer/products/ より引用

 

ペッパー君、私の近所の不動産屋でも導入していますが、まったく使いこなせていません。池袋の東〇百貨店のニ〇リにもいますが、誰も活用していません。

しかしながら、「はま寿司」はペッパー君を受付のスタッフとして活用して、人気ですね。要するに、ペッパー君が悪いのではなく、使いこなす人間側の知恵がないのが問題なのでしょう(笑)

さて、8割超が要らないと言っているペッパー君。

再就職先”を考えないといけません。

 

▼緑のブランドの店員にぴったり

僕の提案です。時計屋さんの店員になっていただくのはどうでしょうか?

特に、緑のブランドの正規店の店員です。

最近、緑のブランドの正規店の接客が最悪になっています。彼らはメーカーの正社員ではなく、ホ〇タや、東〇、グロ〇アスなど、要は問屋が雇っているスタッフが多いです。

店員の気持ちもわからなくはありません。毎日のように“デイトナランナー”がやってきては、「デイトナありませんか」と聞いてきます。電話も1日100件以上はザラ。これを毎日対応していたら、相当に辛いです。

僕もよく銀座のお店などに行きますが、店員が明らかに笑顔ではなく、病んでいる印象すら受けますからね。

こういうことを書くと怒られるかもしれませんが、多くの人はもうデイトナやサブマリーナーやGMTマスター2さえ出てくれば、ぶっちゃけ、どこの店だろうが構わないのではないでしょうか?

緑のブランドに関して言えば、この店から、この店員さんから買いたい・・・という想いを持っている人は少ないはず。欲しいモデルさえ出してくれればいいのです。

 

▼抽選方式で時計が買える

某並行店のスタッフが「店員は不要。自販機でいい」と言っていました。とはいえ、高級商品ですので、少しはあたたかみがある接客は必要だと思います。

ならば、ペッパー君に販売してもらいましょう!

タッチパネルを操作すると、抽選方式でデイトナを買う権利が与えられるというものです。

当たりが出たら「オメデトウゴザイマス! アナタニ、デイトナヲコウニュウスルケンリガアタエラレマシタ!」とバンザイで祝福してくれます。

ペッパー君にクレジットカード決済機能を搭載すれば、支払いも即完了です!

さらに、ペッパー君に江戸時代のからくり儀右衛門東芝創業者)が作ったような“茶運び人形”の機能を持たせます。決済が終われば、奥からペッパー君がプレートにデイトナをのせて運んできてくれる・・・という感じで、すべてロボットによる販売が可能になります。

 

▼ペッパー君の活用でみんなが笑顔に

いかがでしょうか?

これなら店員も病みませんし、外商に回るような不公平さもなく、デイトナランナーも「運だから」と割り切って考えることができます。ペッパー君も生き延びることができますので、地球にやさしい。店員は首を切られてしまいますが、今の時代、仕事はたくさんあります。新しい世界に旅立てばいいのです。

よって、誰も不幸にしない、極めてハッピーなシステムといえます

それにしても、店員の仕事って、まさにロボットが替わりにやることが可能なんですよねえ・・・

ロボットの方が均質な対応ができますし、知識は人間よりも正確に覚えることができるのですから、無敵です。雑な接客を続けていると、人間は本当にロボットに置き換えられてしまう可能性も高いと思います。

正規店のみなさん、笑顔で頑張ってください!

wikipediaの記述は、幻冬舎の見城徹社長が“絶賛”するほど高いレベルに到達した!

▼ 「日本国紀」はコピペのオンパレード!?

最近、幻冬舎のまわりがいろいろと騒がしいです。

GOETHEのダイナースの提灯記事が炎上したと思ったら、今度は創立25周年記念として出版した『日本国紀』(百田尚樹/著)で大量のコピペが発見され、ネット上で大きな騒動になっています。

日本国紀

日本国紀

 

このコピペっぷりが相当なものでして、論壇netなどで次々に検証記事が立ち上がるほどの大騒動になっています。wikipediaをほとんど丸写ししている箇所があったり、講談社学術文庫からの引用が発覚したりと、出るわ出るわ、疑惑のオンパレードです。

近年の出版史上、ここまでの大量コピペはあったでしょうか?

普通なら恥ずかしくて、店頭に並べてなんかおけないレベルです。

ところが、桜ういろうさんのブログを見ると、幻冬舎は5刷でこっそりと内容を大量に書き換えたうえで販売を続けているようです。初刷は欠陥商品であることを自ら認めてしまうかたちになりました。ところが、幻冬舎は初刷の交換には応じず、回収の予定は無いようです。

幻冬舎の対応は不誠実と思われますが、一方で、にしのあきひろさんの『えんとつ町のプペル』では、帯のちょっとした誤りで謝罪し、なんと帯の交換に応じています。これは出版社として模範的対応ではないでしょうか。しかし、明らかに『日本国紀』の方がやらかしていることがやばいのに、だんまりを決め込んでいるのです。

意味不明です。

ところが、修正も悲惨なものでして、5刷で修正した箇所がさらに間違ってしまって追加修正が必要になるなど、傷口を広げる一方になっています。このまま論壇netなどの指摘をもとに修正を続けたら、初刷とまったく別物の本が完成してしまいそうな勢いです。

幻冬舎の対応は企業として終わっています。

てゆーか、ここはもう潔く回収した方がいいと思うんですけどね。すいませんでしたと謝ればいいだけだと思うのですが。謝ることは百田さんをはじめ、幻冬舎見城徹社長のプライドが許さないのかもしれませんが、歴史的に、問題を先延ばしした企業はろくな目に遭っていないですよね。

百田さんと幻冬舎はいまこそ、歴史に学ばないといけないと思います。

 

 ▼ 見城社長がwikipediaコピペの文章を絶賛。これは何を意味するか。

コピペ騒動が盛り上がっている中、見城社長が自身の冠番組徹の部屋』に百田尚樹さんらを呼んで、トークショーを行ないました。

その中で、あろうことかほとんどwikipediaの引用でまとめられたコラムを絶賛しまくりました。

番組内で見城氏は「このコラムひとつひとつが面白いのね」「ジョン万次郎は奇跡だね」と当該コラムを激賞しています。

livedoor NEWSより引用 

さて、コピペを見抜けないなんて見城社長も大したことねーな、と思う人もいるかもしれません。しかし、僕は違った見方をします。wikipediaの記述は見城社長が賞賛するほど質が高くなった、これは既存の作家やライターにとっては危機ではないか・・・と考えてしまうのです。

見城社長は自著のなかで、大作家の原稿にめちゃくちゃ朱字(修正)を入れたことをたびたび武勇伝として語っています。超体育会系でプライドの塊のような方ですから、超売れっ子の百田さんといえども、ダメな原稿を上げてきたら容赦ないはずです。

そんな業界屈指の目利きである見城社長が認めるということは、wikipediaの原稿は相当な水準であるとみて差し支えないでしょう。見城社長は「日本国紀」を二晩徹夜して読んだそうです。読んで太鼓判をおしてしまうほど、(コピペ元のwikipediaが)良質な文章なのです。

wikipediaは立ち上がった当初は杜撰な記述も目立ちました。それが人々によって加筆が続き、どんどんクオリティが上がって、現在では立派に事典として使えるレベルになっています。

日本中、世界中の叡智が加筆・修正していますから、質が高くならないはずがありません。見城社長の高い評価も当然といえます。見城社長がいかに公正に文章を読んでいることがわかると思います。

 

▼ wikipediaに負けない原稿を書かないと、ライターの未来は無い!

僕がライターを始めた9年ほど前、wikipediaを参考にして原稿を書いたら、某大手出版社の編集者から「wikipediaは絶対に参考にするな」「あんなのを参考にするのはライターとしてクズだ」と叱責されました。

この編集者に言わせれば、百田さんは(以下略

しかしながら、今やwikipediaを参考にしていないライター、編集者なんていません。紙の辞書や電子辞書なんて、まず開かないでしょう。調べものがあれば真っ先にwikipediaに頼ります。そのくらい、情報のレベル、そして(見城社長が賞賛するほど)文章のレベルが上がっているのです。

wikipediaの記述を繋ぎ合わせるだけで、日本の通史が書けてしまう。ちょっと文章をいじって、有名な作家の名前を出せばベストセラーになってしまう。そうやって書かれた文章が実際に多くの読者の心を動かし感動させているのです。

不特定多数が創り上げた原稿が、プロの編集者を唸らせる水準に到達した。これは『日本国紀』に記述されるべき、歴史的な出来事です。

まさに一億総ライター、一億総ジャーナリスト時代の幕開けを象徴する出来事といえるでしょう。プロのライターは質の高い原稿を書かなければ、生き残れない時代になりました。

見城社長はそのことを僕たちに、自社の出版物と自身の番組で示してくれました。ひょっとすると、『日本国紀』の出版はそれが狙いなのかもしれません。

やはりカリスマ中のカリスマであり、業界の先端をいく存在なのです。見城社長にはこれからも業界をリードしていき、我々に刺激を与えていってほしいと願っています。

 

読書という荒野 (NewsPicks Book)

読書という荒野 (NewsPicks Book)

 

 

ロレックスを扱えなくなった地方時計店の想いを、都市部の店員は理解してほしい

僕はスイスの時計のイベントには行ったことがありませんが、47都道府県の主要な時計店はほぼ訪問しています。

その経験からいろいろ書かせていただきます。

都会のロレックスの正規店を巡っていると、嫌な思いをすることがかなりあります。特に、百貨店に多いです。いわゆる“デイトナランナー”の皆さんなら、よく直面することだと思います。

店員の態度が悪い、めんどくさそうに対応する、さらには時計の型番を平気で間違える(これは本当に多い!)などなど、とても高級品を扱うお店とは思えないような対応をされた人は多いのではないでしょうか?

確かに、店員さんの気持ちもわかります。毎日のように「デイトナありませんか?」と電話や来客があり、さらには実際にはバックヤードにデイトナがあるのに外商に回さないといけないので「在庫を切らしています」と、一般客にをつかないといけない。とても、まともな神経ではできません。こんな毎日を続けていたら、病むよね。

しかし、です。地方の時計屋さんは、ロレックスを扱いたくても扱えなくなった店がたくさんあるのです。

「ロレックスを売れるなら、今すぐにでも売りたい」

「並行店には負けないし、百貨店にだって負けない」

時計屋さんの店主のそんな声を、僕は何回も聞いてきました。

しかし、メーカー側が提示するように、相当な在庫数を持ち、売上実績を作り、指定の什器を使って店舗を改装しなければ、販売そのものができないのです。それでいて、正規店は通販ができない。

だから、資本力に劣る中小の時計店では扱えませんし、秋田県のように人口が少ない地方では、販売そのものが成り立たないのです。実際、東北地方ではロレックスの正規店はなんと宮城県仙台市の「藤崎」しかありません。

青森県の金正堂、秋田県の小野時計店、岩手県道又時計店・・・有名な時計店はすべて、取り扱いを辞めてしまいました。

人口10万人以下の地方で正規店を続けているのは、三重県の奥〇計店だけです。この“三重の名店”が間違いなく日本一のロレックス正規店であるのは愛好家にはよく知られていますが、残っているのが奇跡ですらあります。

みんなロレックスが好きなのです。しかし、好きなのに、売りたいのに、扱わせてもらえない。お店として、これほど悔しいことはないでしょう

百貨店の正規店の店員さんは、そういう地方店の想いを、わかっているのでしょうか?

たぶん、わかっていないでしょう。

現在、百貨店などの正規店に勤務している店員で、地方の元正規店だった時計屋に行ったことある人なんて、そうそういないでしょう。そもそも、新卒で入った人は、ロレックスの正規店がかつては地方にいっぱいあったことすら、知らない人もいるかもしれません。

ある並行店の方がこう言っていました。

「ロレックスの正規店の店員なんてバイトでもできる

「ぶっちゃけ店員要らない。自販機でいい。ボタン押して、デイトナ出てきたらいいじゃん」

デイトナさえ売ってくれれば、店なんかどこだっていい。店員の接客なんか見て、買ってないでしょ?」

・・・これは極論かもしれませんが、僕も時折そう思ってしまうほど、杜撰な対応をよく目にします。

話を変えましょう。

岐阜の「岩〇時計舗」の長〇川さんは、時計に関するブログで有名です。僕は一度、お店でお話をさせていただきました。ご本人は“ダメ社員”と自称していますが、大変に時計に詳しい方で、膨大な知識と情報を持っておられます。

接客も素晴らしい。その証拠に、県内で年間ナンバーワンの売り上げを作ったこともあり、お店の展示会では4日間で30本ロレックスを売るなど、相当な販売能力のある方です。

長〇川さんもまた、ロレックスを売りたいのだけれど、上記のような事情で売れなくなってしまった方です。

そんなこともあって、ブログでロレックス(製品というより企業や問屋の姿勢)を叩きまくっていますが、実際はすごく愛情を持たれているのです。そんな長〇川さんのブログを見ると、なぜロレックスの正規店の店員がいまいちなのか・・・ という事情がわかります。

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もし、今、長〇川さんにロレックス売らせたら、相当に凄いだろうなあと思います。

そして、地方の時計店の今後についても、示唆に富んだ発言をしています。

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繰り返します。

都市部のお店の店員さんは、地方の時計屋さんの想いを汲んで、頑張っていただきたいと切に願います。

 

 

ゼロからわかるロレックス 改訂版 (CARTOPMOOK)

ゼロからわかるロレックス 改訂版 (CARTOPMOOK)

 

 

腕時計を気軽に楽しんでもらえるように、地元で布教活動をしています

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腕時計をしていない人が増えました。今の時代、腕時計はまったくもって生活必需品ではありません。時間を知りたければスマホがあります。そして、スマホの時計は極めて正確です。

しかしながら、腕時計はとても楽しい趣味です。身に着けて楽しい、集めて楽しい、コレクションしたものを外に持っていける。会話のツールになる。こんな面白い品物はなかなかありません。

そこで、僕は子どもの頃から腕時計に親しんでもらいたいという想いから、羽後町の中学生に、羽後町のミナセやオリエントスターはもちろん、ロレックスやランゲ&ゾーネなどの腕時計を触ってもらい、その魅力を伝える“布教活動”を行っています。

羽後町では時計屋さんがどんどんつぶれてしまっていますので、こうした腕時計に触れる機会は極めて少ないです。だからこそ、実機を触ってもらうことは重要だと考えています。

本格的に腕時計を選びはじめるのは、ある程度大人になってからです。しかし、昨今は上司が部下に腕時計を買わせるような儀式は、あまり行われなくなっていると聞きますし、場合によってはそれがパワハラになるそうです(汗)。

一方、「GOETHE」などの金持ち向け雑誌を見ると、腕時計を着けて闘争心に火をつけろとか、ものすごく肉食系っぽいフレーズばかり並んでいます。

もちろん、そういう発信の仕方もいいと思いますし、実際に僕自身も腕時計を着けることでモチベーションアゲアゲになる効果を実感しています。けれども、僕はもっと気軽に、腕時計を楽しむライフスタイルを提案していきたいと考えています。

だからこそ、中学生への布教が重要です。中学生は多感な時期です。彼らは簡単に腕時計を買うことはできないかもしれません。しかし、この時期にいい腕時計を触ったりした経験が、未来に生きてくるのでは・・・と期待しているのです。

10年後とかに、

「そういえば中学生のときに腕時計に触ったな」

「お金が入ったから時計屋さんに行ってみようかな」

・・・と思ってくれる人が1人でも出てきたら、時計ヲタ冥利に尽きますね。

そして、ぜひ、沼にはまっていただきたいと思っています(笑)

ルイヴィトン モノグラムエクリプス のウォッチケースを作ってみた!

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1年待ってようやく納品されました。

ルイヴィトン モノグラムエクリプス のウォッチケース「コフレ 8 モントル」です。

発注をかけたのが2017年11月、完成が2018年11月ですので、まる1年かかった計算になります。長かった・・・

ルイヴィトンで自分好みの製品を作ってもらえるサービスを、スペシャルオーダーといいます。特別な顧客しかできないイメージですが、一見さんでも頼めるようです。某オレンジのブランドと違って、そこまで敷居の高いサービスではありません(と聞いていますが、いろいろ諸条件があるようですので、気になった方は詳しくはお店で聞いてください)。

代金は前金制で、50%ずつか、一括で払います。

納期に関しては「1年」とざっくり伝えられます。けれども、早いときは半年ほどで仕上がるようです。前回、僕が嫁さんにジュエリーケースをつくったときは、だいたい10か月くらいで完成しました。

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↑ 結婚するときにオーダーしたルイヴィトンのジュエリーケース。通常のモノグラムで、内側の生地を紫に変更した仕様です。

 

このときはルイヴィトンのトランクのフェアがあったタイミングで、日本からオーダーがかかりすぎて製造が遅れたといいます。それでも1年以内で収まりました。

今回の僕のウォッチケースが1年かかったのは、極めてイレギュラーなオーダーだったためでした。

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↑ 2016年に誕生したモノグラムエクリプスは、通常だと内側がグレーがかった色の生地を使っています。このボックスは緑色に変更しています。これはロレックスを8本入れるケースを想定したもので、同社のブランドカラーが緑色であるためです。

 

2017年8月頃、ルイヴィトンで担当のM氏から「山内さんもトランクを作りませんか」と提案がありましたが、正直、僕はあんまり乗り気ではありませんでした。

僕はルイヴィトンの製品をファッションアイテムとしてではなく、ビジネスに使う目的で買ってきました。頑丈で実用的で機能的だからです。趣味的なものは買おうと思っていませんでしたし、箱に入れたいものなんて特になかったため(笑)、はじめは軽く聞き流していました。

ところが、ウォッチケースがあることを知って気持ちが一変、猛烈に作ってみたいと考えるようになったのです。

僕の数少ない趣味が腕時計です。元来のオタク気質ですので、コレクションはかっこよく並べてみたい。それまでビッグカメラで5000円で買ったウォッチケースに収納していましたから、もっと良いケースに入れたいと思いました。

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9月頃にモノグラム柄のウォッチケースのサンプルを取り寄せてもらい、僕が持っている時計(ロレックス×6、グランドセイコー×2)を入れてみました。すると、想像以上に風格があってかっこいい。

これなら、サンプルをそのまま買ってもいいかなと思ったのです。

M氏とそんな話をしていると、時計好きとして知られるスタッフT氏が「山内さんはロレックスがお好きですから、生地を緑にしてはどうですか?」と提案してきました。

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シミュレーションしてみたところ、お~~~ これはなんかいい、しっくりとくる! ルイヴィトンとロレックスのコラボモデルっぽくなった点も気に入りました。

いろんな時計を入れるより、「ロレックス専用」とした方が明快です。

で、僕は出たばかりのモノグラムエクリプスで作ったら、もっと特別っぽくなると思ったのです。

このとき、モノグラムエクリプスは通常のスペシャルオーダーのラインに存在しませんでした。けれども、M氏に1ヶ月くらいかけて調べてもらい、イレギュラーだけれども制作できると回答をもらいました。

1ヶ月もかかったのは、ルイヴィトンの中でもモノグラムエクリプスの色違いをオーダーした前例がないため、作っていいかどうかの話し合いがあったようです。

まあ、とにかくできるということだったので、11月に正式に発注をかけたのです。もちろん費用は前金で一括です。某雑誌の原稿料が全額消えました(爆)。爆死です。

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M氏によれば、トランクのイベントも当面ないので、半年くらいでできるのではということでした。ところが、待てども待てどもできあがってくる気配がない(笑)。

僕は2018年7月の「かがり美少女イラストコンテスト」で、このウォッチケースを使って賞品の時計を展示しようと思っていたのですが、間に合いませんでした。

M氏ががんばって調べてくれました。すると、今度はパリのルイヴィトンの本部と、日本のルイヴィトンの間で、モノグラムエクリプスの色違いを作っていいかどうかという議論がなされたようです。

僕は「ただ生地の色を変えるだけじゃん!!!!!!」と思ったのですが、ブランド側としてはイメージに合わない製品を出すのはダメ、しかもまだモノグラムエクリプスは出たばかりのラインなので、作った前例がない・・・ということで大いに揉めたようです。

でも、幸いにも承認が出て、制作にかかることができたとのことでした。

↓ 工房の内部はこんな感じです。

「ルイ・ヴィトン」のアトリエに潜入、ヴィトン家5代目にインタビュー - YouTube

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それにしてもですよ、王侯貴族やセレブや芸能人のオーダーであるならまだしも、僕ごときの思い付きのオーダーでここまで真剣な議論が交わされるのです。

どう考えても、時間をかけすぎです。金額的にも採算が合わないでしょう。けれども、ルイヴィトンは自社の製品として恥ずかしくない製品を作らねばならないと、真剣に考えていることがわかりました。

ルイヴィトンのモノづくりに対する真面目すぎる姿勢を強く感じました。

納得いくものでなければ作らない。どんな顧客からの要望であっても、クソ真面目すぎるほど真面目に対応する。こういう姿勢を創業以来貫いてきたことが、ルイヴィトンが高級ブランドとして世界中に認知されている大きな要因だと思います。

こういう姿勢は、日本の伝統工芸やモノづくり企業がもっとも学ばねばならないこと、といえるでしょう。

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11月2日、工房から発送されたと連絡があり、数日後にようやく届いて、お披露目会を行いました。

時間はかかりましたが、感無量です。ぬいぐるみを入れてもとてもかわいらしく、製品の完成度の高さに感嘆しました。

さて、僕は贅沢をするキャラでもないので、当面はこのような立派なものを買うことはないでしょう。

けれども、腕時計好きとしてとてつもなく欲しいのが、パテックフィリップの時計です。ゆくゆくは8本揃えて、次はパテックカラーで作ってみたいと思いました。そもそもパテックを8本揃える日がくるのでしょうか? けれども、僕はオタクですので、物欲には忠実です。夢は意外と想っていれば叶うのではないかと、信じています。

ルイヴィトンのスペシャルオーダーは、そういった夢を持たせてくれる品物であることは間違いありません。

最後になりますが、制作する機会を与えてくださったルイヴィトンのM氏とT氏をはじめ、M氏から引き継いだK氏、トランク担当のプロフェッショナルI氏、そしてこのひとつの製品が生み出されるまでに多くの人の努力があったものと思います。貴重な体験をさせてくださった多くの方に、お礼を申し上げます。

 

町おこしin羽後町―美少女イラストを使ってやってみた

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